大切な言葉

一日一言 教育理念

せめてわたしも

東井義雄先生一日一言より

 

せめてわたしも

 

かぼちゃも

茄子も 長豆も

それぞれがそれぞれの

最高の味をひっさげて

わたしのために

 

せめてわたしも

きゅうりの漬け物の

ひときれにでもなって

どなたかの胸に

よろこびの

ともし火をともしたい

 

 

 

書くことによって伸びる

東井義雄先生一日一言より

 

書くことによって伸びる

 

 

 書かせると時間がかかる。口でしゃべれば

 

すぐにパッとしゃべってしまえることでも

 

それを書くとなると、どうしても時間がかかる。

 

 書かせたら読んでやらなければならない。

 

読むだけでなく、問題点を指摘してやらねば

 

ならない。

 

 にもかかわらず、私が、各教科に亘って

 

書かせてきたのは、子どもの力が確実に伸びて

 

くるその事実の魅力によるものだ。単に力が

 

つくだけでなく、子どもの人間そのものが

 

ぐんぐんしっかりしてくるものだから、やはり

 

書かせずにはおれなかった。

 

 

 

 

楽しくなるような言葉を

東井義雄先生一日一言より

 

楽しくなるような言葉を

 

教室の黒板に書かれている言葉、小言ばか

 

りでなく子どもが朝教室に入っってきたら、

 

いっぺんに楽しくなるような言葉もほしい。

 

子どもが学校に来るのが楽しくてしょうが

 

ないというような言葉もほしい。

 

 

 

ことば

東井義雄先生一日一言より

 

 

ことば

 

ことばを

心の中であたためてから

使うことに

努力している あなた

ことばの角をとって

まるくして

使おうと努力している あなた

 

 

磨きあい

東井義雄先生一日一言より

 

磨きあい

 

磨きあいとは、AとBとCが寄れば

 

AやBやCのすばらしさに

 

Aの中にも、Bの中にも、Cの中にもなかった

 

すばらしいものが生まれてくること。

 

 

 

聞くこと

東井義雄先生一日一言より

 

聞くこと

 

聞くことは

 

吸収すること

 

伸びること

 

新しい世界に生まれること

 

 

授業の工夫

東井義雄先生一日一言より

 

授業の工夫

 

授業は何でもない当たり前のことを

 

心をこめて工夫し、大切にして

 

教えていかなければならない。

 

 

 

先祖の遺産

東井義雄先生一日一言より

 

先祖の遺産

 

ひらがな一字だって、私たちの先祖が

 

何代も何代もかかって生み出した遺産。

 

心をこめて遺産相続させてやりましょう。

 

 

 

教師の願い

東井義雄先生一日一言より

 

教師の願い

 

教科書にあるのは素材である。それが

生きたものになるかどうかは、教師に

願いがあるかどうかにかかっている。

願いがぼやけていては授業にならない。

 

 

 

「しかし」「が」

東井義雄先生一日一言より

 

「しかし」「が」

 

私は、40年間、子どもの作文に親しんできた。

そういう中で、この近年、気になりはじめた

ことは、「しかし」とか「けれども」とか「が」

とか、いわゆる、思考に屈折を与えることばが

衰弱しはじめたということだ。これは「『しかし』

を使って短い文をつくりなさい。」というような

仕方では育つものではない。毎日の生活そのもの

の中で「考え直し」を育てる以外にはない。