日本教育9月号No480より抜粋
巻頭インタビュー
伝え方もレシピを使えば、人間関係をより良くできる
ウゴカス代表取締役社長 佐々木圭一
中略
コミュニケーションの基礎は、
まずは、思ったことをそのまま言葉にしないこと。
2番目が、相手のことを想像すること。
3つ目が、相手のメリットと一致するお願いをつくること。
この3つのステップで伝えると、いままでノーだったお願
い をイエスに変える可能性を高めることができる。
例えば先生方が、保護者から「子どもの進路を、もっとき
ちんと考えてください」とストレートに言われたら、「こっ
ちもちゃんと考えているのにひどい親だな」などと思いかね
ません。しかし、「先生方は、授業の準備に学校のイベント
など、ほんとお忙しいですよね。さらに子どもの進路も考え
ないといけないですし。実は進路で悩んでおりまして」と言
われると、先生方も前向きに聞いてくれると思います。人は
認められると、相手の要望に応えたくなるものです。
逆に、学校から保護者に対して「積極的に学校行事の手伝
いをしてください」と言っても、保護者も忙しいし、「それ
は学校の仕事でしょう」と反発されかねない。しかし「○○く
んの成長のため、いっしょに学校行事をつくりあげましょう」
と声を掛けてみてはどうでしょう。子どもの成長は親にとって
嬉しいこと。そのためであればやりたいと考えてもらえる。
また、「いっしょに」という言葉はチームワーク化という技
術で、人は「いっしょに」と誘われると嬉しい。普通に誘われ
るよりも話に乗りたくなるのです。
今までは伝え方に悩んでも方法が分からなかったので、人生
経験を積むとか、失敗と成功を何度も繰り返すことによっ て話
す内容も深まり、多くのことが伝えられるようになると 思われ
ていました。もちろん実際にそういうことあります。 しかし、
料理のレシピのように伝え方にもレシピがあって、そ のレシピを
使えば誰でも上手に伝えることができます。
その伝え方の技術で人間関係をよりよくすることができる。で
すので、 子どもたちにも知ってもらいたいですし、子どもを持
つお父さんお母さん、また、教育関係者の皆さんには、ぜひ、
伝え方の技術を知ってもらいたいと思っています。
筆者著 「伝え方が9割」ダイヤモンド社