こんなことがありました!

令和3年度醸芳小研究公開を行いました。オンラインでも配信しました!

 令和3年度醸芳小研究公開を行いました。講師として、福島県教育庁県北教育事務所 主任指導主事 車田敦子先生 指導主事 小澤 誠先生、桑折町教育委員会こども教育課学校教育係指導主事 中村利幸先生が来校されました。本校の研究公開の意図は、幼•小・中の学びの連続性、現職教育の集大成として、国語科、算数科の授業を公開し意見をいただき日々の授業改善に生かすことです。

 研究主題「教科の特質に応じて見方、考え方を働かせ資質•能力を育てる授業〜国語科、算数科における豊かな言語活動通して〜」を掲げ、主体的•対話的な学びの授業づくりの実現に向け、単元全体を見通した単元構想と育てたい資質能力に焦点を当て、さらにはICTの有効活用を図った授業に取り組みました。

 オンライン(Meet)で3方向から授業が見えるように配信し、各町内の小中学校や伊達地区の小教研関係の学校にも参観できるようにしました。

 提案授業の1つ目、4年国語科「登場人物の変化を中心に読み、物語を紹介しよう『プラタナスの木』」の授業でした。この話は、主人公のマーチンが、プラタナスの木、おじいさんの話により自分の気持ちや考え方を変えていく話です。登場人物が、同じ年頃であることから、自分と重ね合わせやすい教材でした。しかし、「ごんぎつね」や「一つの花」などの教材とは異なり、何をきっかけとしてという点で登場人物の変化をとらえることが難しい教材でした。しかし、子供たちは、ワークシートで自分の考えをまとめ、グループで交流し合い、教材全体の中から気持ちが変わったきっかけを見つけ出し、考えを深め合うことができました。単元全体を通して、毎時間、タブレットで「作品の魅力」をまとめて自分の考えを積み重ねていく工夫が見られた授業でした。国語科の授業で、どんな力を身に付けさせるのか授業者が明確にして単元全体を見通して授業に臨むことが大切であるということを再確認することができました。

 提案授業の2つ目、3年算数科「わり算や分数を考えよう」の授業では、「69÷3をどのようにしたら求めることができるのか考える授業でした。既習事項としての「60÷3の計算の仕方」「23×3の計算の仕方」を生かしたり、導入で活用したテープ図を活用したりして、自力解決ができるように取り組みました。図や式で理由をつけて、相手に分かりやすく説明することは、自分が理解していないと説明ができません。子供たちは、「69枚の色紙をまず60と9に分けて、はじめに60を3人で分けるから60÷3で一人分は20枚。残りの9枚を3人で分けるから、9÷3で一人分は3枚。あわせて、一人分は23枚」と答えを出すことができました。低学年から「分ける」「合わせる」などの数の概念づくりや意味を考えながら指導することが大切であることをご指導をいただきました。

   全体指導では、福島県教育庁県北教育事務所 主任指導主事の車田敦子先生から、「子供たちが、自分の考えを素直に表現し感想を話すことができている。考えの変容はどこから、根拠を問う学び方が大切である。全国学力・学習状況調査に対応できる力、読解力をつけるためには、情報の取捨選択をする力を、国語科で、国語科以外で学習することを意識して力をつけていくことが必要である。例えば、子供たちが作成した新聞、ポスターをよく見ると、資料を丸写しているだけのものもある。ここで学ばせなければならないこと大切なことは何かを意識して、授業づくりをしていくことが大切である。調べ学習をしていて、静かに取り組んでいるからといって安心していてはいけない。国語科で培った力が、どこで役立てることができるか考えることが大事である。」であるとご指導いただきました。

 学習指導要領解説書を読み取ること。学力が伸びている学校の取組から、「自分の考えを書かせて、話をさせている」「積み重ねや振り返りを当たり前に大切に行っている」とのこと。 

 子供たちは、書いているうちに力をつけている。授業者よりも新たな気づきが生まれている。そこを見取り、子供たちに紹介し広げていくことが大切である。「振り返り」の質が高まることにより、授業も子供たちの学びも高まる。

  「国語の力を道具として使う」

 本校の研究公開のまとめにふさわしい、力強い言葉で締めくくっていただきました。これからも、醸芳小の教員は学び続ける教師として、子供たちの「分かった、できた」の笑顔を見られるように日々研修を深めて参ります。

  <4年1組 国語科の授業>

<3年1組 算数科の授業>

 

 

 

<研究協議会>