こんなことがありました!

「福島県算数・数学ジュニアオリンピック」学習会

 

福島県教育委員会主催で、毎年「福島県算数・数学ジュニアオリンピック」というものが開催されています。今年で7回目を数え、今年度は昨日行われたところです。

←「今年度のチラシ」と「昨年度の問題用紙(表紙)」

この企画はどういったものかというと・・・簡単に言えば、「頭を使う算数の問題を解くコンテスト」。

成績上位者にはメダルや楯が授与され、「先端技術の体験ツアー(1泊2日)」の副賞もあるというもの。小学生の部(5・6年生対象)と中学生の部(1~3年対象)に分かれています。今年度は、県内すべての会場を合わせて、1,400名を超える小中学生が参加。(本日の新聞記事より)

今回、本校からは6年生6名が参加しました。(希望参加。2学期始めに5,6年生全員に申込用紙とチラシ(白黒)を配付)

 

過日、このコンテストに向け、「学習会」を2度にわたり実施しました。

←問題を解く子どもたち

「学習会」の内容は・・・「過去に出題された問題を実際に解く」「解き方をみんなで話しながら確認する」など。

以下は、「学習会」で子どもたちが取り組んだ問題の一つです。(昨年度の問題の一部)

 ←こういう問題を「虫食い算」といいます。

一目見て「こんなの解けないよ~」と思われた方がたくさんいることでしょう。でも、この虫食い算は「わり算の筆算」を学習していれば解ける問題です。「そんなことを言っても、どうすればいいか分からない」という声が聞こえてきそうなのもよく分かります。 

実際に、この「学習会」でも、子どもたちは頭を悩ませながら取り組んでいました。

自分の力で解決できたり・・・ 途中まではできたのだけど・・・ どこから手をつけようか・・・

問題に取り組んだ後に、「どこからどんなふうに解決していくか」を、6人と話しながらゆっくりと確認していくと、「まず、ここに2の数字が入って…」「そうそう」「次はどうする?」「12‐〇が7だから、ここは…」「あ~、そうか」・・・「そこに〇以上の数を入れると…できないから、そこに入る数は…」「な~るほど。気付かなかったけど、聞けば納得~」などなど。

難しい問題でもどこに解決の手がかりがあるかを試行錯誤することで、6人一人一人の中で考える楽しさが少しずつ膨らんできたように思われます。「なんだか面白くなってきた。もっとやってみたい。」というつぶやきから、その手ごたえが伝わってきました。

 

昨日、この6人はコンテストに参加し、難問にチャレンジしています。

どれだけできたか分かりません。解けた喜びを味わっているかもしれませんし、もしかしたら自分には難し過ぎとがっかりしているかもしれません。

でも、彼らの素晴らしいところは「チャレンジしたい」「チャレンジしよう」「チャレンジしてみようかな」と思い、一歩前に進めたこと。

「チャレンジ」は・・・見える世界を広げます。

「チャレンジ」から得たもので・・・人は大きく成長するものです。

6人の皆さん、今回、仮にあまりできなかったとしても、落ち込む必要はありません。君たちは、大きな大きな財産を得たのですから・・・。(それはすぐに目に見えるものではありませんが…)

 

この6人以外にも、様々な機会に「チャレンジ」している人が多いはず。(意識していないかもしれませんが)

これから先、ぜひ、「チャレンジできる自分」をつくっていってください。迷ったらチャレンジの方を選んでみよう。君たちならできるはず。がんばれ、醸芳キッズ! 

 

※ 今年の問題が、本日10月22日(月)の新聞に掲載されていました。