シダ植物の葉の裏側に・・・
1年生フロアーを歩いているとシダ植物が置いてありました。前々から気にはなっていたのですが,今日じっくり見てみたら,葉の裏側にびっしり「胞子嚢」がついていました。シダ植物は種で増えるのではなく,「胞子」で増えます。胞子嚢が弓のようにしなり,そこから胞子が発射されます。実際に顕微鏡で観察すると(胞子嚢をスライドガラスに乗せて,白熱電球などで少しあたためると)胞子嚢から胞子がはじけて飛びだしていきます。イメージは,野球のピッチングマシーンからボールが飛んでいく感じでしょうか。
今回展示してあるシダ植物は,1年の理科担当教員が北校舎前のひかげから採取し,理科室で栽培し,今の場所に移動したものです。夏休み前には,胞子嚢はまったくありませんでしたが,今日はいい感じになっていました。この記事を書いている私は,実は理科教師なので,外を散歩したり,どこかに行ったりしたときに,シダ植物を見つけるとすぐに葉を裏返して見る習慣が身に付いています。種類によっては,「何じゃこりゃあ~」と思うようなものもあります。みなさんもシダ植物を見つけたら,ぜひ葉を裏返して見てください。